Stuffing 詰め物・被せ物

Stuffing詰め物・被せ物

当院では、保険適用自由診療の詰め物、被せ物を取り扱っています。

それぞれ、メリット・デメリットをご案内し、患者さまのご希望に沿った治療を行なってまいります。

詰め物(インレー)

金属やレジン(プラスチック)、セラミック(陶器)などさまざまな種類があります。

保険適用の素材

銀の金属(金銀パラジウム合金)

メリット

保険適用されるため、安価で治療が可能です。
強い力のかかる部位にでも使用できます。


デメリット

金属は、金属アレルギーの方などには適さず、長年使用することで金属の溶け出しによる歯や歯ぐきの変色が起こることがあります。

プラスチック(コンポジットレジンインレー<CRインレー>)

メリット

色が歯に似ているので見た目が良い。
治療期間が短い。(多くの場合、2~3週間で治療が終わる)
歯を削る量が少ない。
金属を使用しないので、金属の溶け出しによる歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーがない。
修理は比較的簡単に行えます。
保険適用の場合は安価で治療が可能です。


デメリット

時間が経つと変色します
強度が比較的弱く、噛む力が強い場合は欠けたり割れたりすることがあります

保険外(自由診療)の素材

ゴールドインレー

メリット

強い力のかかる部位にでも使用できます。
適合が良く、二次的な虫歯になりにくい。
金属の溶け出しによる歯ぐきの変色、金属アレルギーなどが起こるリスクが低い。


デメリット

見た目が気になる方には適しません
保険外治療のため、値段が比較的高い

被せ物(クラウン)

保険適用の素材

硬質レジン(歯科用プラスチック)

メリット

色が歯に似ているので見た目が気にならない
金属の溶け出しによる歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーがない
保険適用されるため、安価で治療が可能です。


デメリット

時間が経つと変色します。
強度が比較的弱いため、奥歯など強い力のかかる部位には向かない場合があります。
すり減りやすい素材です。
汚れ(プラーク)が付きやすい。
保険の適応範囲は前歯・犬歯のみ、奥歯には適応されません。
*ただし、歯科医師が噛み合わせの力に耐えうると判断した場合に限り小臼歯まで可能です。

前歯:硬質レジン前装冠(金銀パラジウム合金+外から見える部分にのみレジン<プラスチック>、差し歯)

メリット

色が歯に似ているので見た目が良い。
中身が金属なので強度が強く、ほとんでの部位に使用できます。
保険適用されるため、安価で治療が可能です。


デメリット

時間が経つと変色します。 裏側から金属が見えるため、見た目が気になる方にはおすすめしません。
経年変化で金属が錆びて溶け出し、歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーなどを引き起こすリスクが高いです。
保険の適応範囲は前歯・犬歯のみで、奥歯には適応されません。

金属冠(冠全体が金属で出来ている、いわゆる「銀歯」です)

メリット

金属なので強度が強く、強い力がかかる部位にでも使用できる。
保険適用されるため、安価で治療が可能です。


デメリット

見た目が気になる方には適しません
経年変化で金属が錆びて溶け出し、歯や歯ぐきの変色、金属アレルギーなどを引き起こすリスクが高いです。

保険外(自由診療)の素材

オールセラミック(陶器)

メリット

非常に見た目が良く、ほとんど変色しません。
汚れ(プラーク)が付きにくい。
金属を使用しないので、金属アレルギーがある方にもオススメです。


デメリット

割れやすい素材です。
歯を削る量が比較的多い。
天然の歯より硬いため、周囲の歯やかみ合う歯を痛めることがあります。
仮止めで様子を見ることができません。
将来的に歯茎が下がって、歯と歯茎の境目が見えてくる可能性があります。
保険外治療のため、値段が比較的高い

オールセラミック(陶器)

メリット

色が歯に似ているので見た目が良い。
中身が金属なので割れにくく、ほとんどの部位に使用できます。


デメリット

中身の金属の種類によっては、金属が溶け出すことによる歯ぐきの変色、金属アレルギーなどを引き起こすリスクがあります(銀やニッケルクロムなどの卑金属の含有量が高い場合)。
色調はオールセラミッククラウンには劣ります。
裏側からは金属が見えるため、見た目が気になる方にはオススメできません。
将来的に歯茎が下がって、歯と歯茎の境目が見えてくることがあります。
保険外治療のため、値段が比較的高い

オールセラミック(陶器)

メリット

色が歯に似ているので見た目が良い。
土台の金属が透けて見えません。
割れにくく、ほとんどの部位に使用できます。
金属アレルギーなどの心配はありません。


デメリット

色調はオールセラミッククラウンに劣ります。
歯を削る量が比較的多い。
天然の歯より硬いため、周囲の歯やかみ合う歯を痛めることがあります。
将来的に歯茎が下がって、歯と歯茎の境目が見えてくることがあります。
ジルコニア自体が割れることは非常にまれですが、ジルコニアを覆っているセラミック(陶器)の部分が割れることがあります。
保険外治療のため、値段が比較的高い。

ゴールドクラウン(金の被せ物)

メリット

金属なので強度が強く、ほとんどの部位に使用できます。
最も適合が良く、二次的な虫歯になりにくいです。
金属の溶け出しによる歯ぐきの変色、金属アレルギーなどが起こるリスクが低い。


デメリット

金属なので見た目が良くありません。
保険外治療のため、値段が比較的高い。

歯の土台(コア)
保険適用の素材

メタルコア

メリット

ほとんどの症例で使用可能です。
最も一般的なので、多くの実績があります。
保険適用されるため、安価で治療が可能です。


デメリット

硬すぎるため、歯が割れてしまうことがあります。
太く長いコアを入れていた場合には、再治療が困難な場合もあります。
オールセラミックジャケット冠をかぶせる場合は、中の金属の色が透けてしまうことがあります。
歯茎から金属が透けて見えてしまうことがあります。
金属アレルギーの原因となることがあります。

レジンコア(プラスチック)

メリット

しなる性質があるので、歯が割れる可能性が低い。
金属アレルギーなどの心配がありません。
見た目が良い。
保険適応の場合は安価。


デメリット

歯の状態によっては、使用できないことがあります。
ピンを併用している場合には、再治療が必要になった際、除去が困難な場合があります。
 (除去時に歯が割れてしまった場合には、高確率で抜歯となります)
強度・接着的に問題があるので、吟味して使用する必要があります。

ファイバーコア(FRC<ガラス繊維強化樹脂>)

保険適用の素材

メリット

しなる性質があるので、歯が割れるリスクが低いです。
白いため、審美的に有利(特にオールセラミックジャケット冠を被せる際に有利)。
金属アレルギーなどの心配がありません。


デメリット

歯の状態によっては、使用できないことがあります。
保険外の治療のため、値段が高い。
まだ歴史が浅いため、長期的予後には不安が残ります。

保険外(自由診療)の素材
ゴールドコア(貴金属である金合金や白金加金で作られた土台)

メリット

ほとんどの症例で使用可能です。
硬すぎないので、歯が割れるリスクが低いです。
使用する金属によっては、金属アレルギーのリスクを抑えることも可能です。


デメリット

中の金属の色が透けてしまうことがあります。
歯茎から金属が透けて見えてしまうことがあります。
太く長いコアを入れていた場合には、再治療が困難です。
保険外の治療のため、値段が高い。